ちょっと変わった東大生の読んだおすすめ本 <第2回> 『占いのトリセツ』
こんにちは。卒業までまだ時間があるので、なにか新しいことを始めたいなと思いつつ、あまり良い出会いが得られずに煮詰まっているこの頃です(泣)
そのため、自分で唯一コツコツ進められる読み書きに勤しんでおります(^^;
今回第2回は、占いについての本を扱いたいと思います。賛否両論あるかと思いますが、この本のテーマである「占いを使う」という観点にフォーカスして紹介したいと思います。
今回扱う本の題名は、『幸運を導く 占いのトリセツ』です。「トリセツ」とは「取扱説明書」の略であり、その名のとおり、占いを人生をよりよくするためのツールとして、どう使っていくのがよいかということが書いてあります。
この1冊は、占いを使って幸運をつかみとりたい方、占いという不思議な世界に興味がある方、なんでもよいから人生に勝ちたい方などには特におすすめしたいですし、逆に占いなんて信じないという方、科学と聞いたらなんでも信じてしまう方(笑)などにも読んでいただきたいです!
著者は占星術研究家のクーア(Cooa)さんで、私のお世話になった新宿「癒しと占いのお店メグーア」をはじめとした占い館を経営する経営者であり、映画のタロットアドバイザーなども務めて活躍されている方です。最近ではLineのトーク占いでも鑑定をされているようです。
まず、気になったのが、著者が占いに興味をもったきっかけが、自分と似ていたことでした。
クーアさんが占いと出会ったのは、アメリカロサンゼルスで映画の専門学校に通い、役者を目指していたときでした。そのとき彼女は、外国人というハンディを背負いながらがむしゃらに頑張り、なかなかうまくいかない状況に悩みながら、どうしたらオーディションにうまく合格できるかを模索されていました。
クーアさんはその時感じたことをこのように書いています。
「アメリカにいると、日本ではなかなか出会えないようなポテンシャルの高い人達との出会いがあります。この人達はみなキラキラしたオーラを持ち、有能で性格もよく運もあり、ビバリーヒルズで高級車を乗り回し、高級住宅街の豪邸に住み、欲しいものは全て手にしていました。…(中略)…しかし、同じ人間なのにこの人達と私はいったい何が違うのか、どんな考え方をして、なにが見えているのか。この人達みたいになるためには自分をいったいどう変えていけばいいのか、いつも探求していました。」
同じ人間なのに、なぜあの人達はあんなにキラキラしていて、自分とこんなにも違うのか・・・。なにがなんでも、自分を変えて、ああいうふうになっていきたい・・・。そんな切望する気持ちに私はすごく共感しました。
なんだかんだ、人間、どうしようもない格差に対して憤って、それを超えてやりたいというときがあると思うのです。そういう気持ちに対して、もっと正直でいても良いのではないかと感じました!
そして、次に、突筆すべきところは、なんといっても本書のチャプター1「占いを知る」に書かれている内容です。
クーアさんは、占いは、「当たるか、当たらないか」ということは大して重要ではなく、「占いの結果から何を感じたのか」という方が大切だと述べています。
占いでポジティブな結果が出たらよかった、と安心する。しかし少し経つと本当に当たっているのかと不安になる。このような、結果によって不安が大きくなってしまったり、依存して一喜一憂心が揺れ動いてしまっている状態は、占いを有効に使えていないのだと指摘しています。
逆に占いは、「天気予報を見るような感覚」で、「運勢を読むツール」として使いこなせれば有効だというのです。例えば、「なにかやりたいことがあって、早くすすめようとしてもなかなかスムーズにいかないとか、邪魔ばかり入るときは、ムリにすすめようと思っても今はタイミングではないんだな。ととらえるようにしています。」というふうに述べていますが、今は向かい風が吹いている、だから無理に進もうとせずおとなしくしていよう、というように使っていけばいいのだと思います。
私は、このような捉え方が、占いに限らず、すべてにおいて重要だと考えます。世の多くの人は、占いを参考にしたといえば、そんなものを信じて大丈夫かと批判しますが、科学を参考にしたとか、法律を参考にしたといえばむしろ賢いと賞賛するでしょう。でも、これまで勉強してきて思うのは、所詮科学も法律も人がつくったもので、全く頼り甲斐がある完璧さには程遠く、必ずどこかに限界があるのだということです。完璧なアプローチなんてこの世に存在しません。それなので、科学であろうが、法律であろうが、占いであろうが、その道具の性質を良く理解し、そして自分の人生のプラスになるように使いこなす、そんな主体的姿勢が何より大切なのではないかと思うのです。
以上、ちょっと変わった東大生の読んだおすすめ本シリーズ第2回でした。ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました!!
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